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ドラマ“スクールウォーズ”、NHK“プロジェクトX”などで有名な京都伏見工業高校ラグビー部総監督の山口 良治先生、スポーツドクターとしてアスリートを支え、的確な指導で知られる島田 永和先生、WWAスーパーバイザーで元オリックスブルーウェーブ・チーフトレーナーの松元 隆司氏、大阪弁護士会子ども権利委員会委員でスポーツ関係の訴訟を手がける宮島 繁成弁護士をお招きし、去る3月29日、京都キャンパスプラザにおいて「スポーツ障害セミナー」を開催しました。コーディネーターとしてスポーツ弁護士の草分け、スポーツの法律問題に詳しいスポーツ問題研究会代表の辻口 信良弁護士が担当しました。 |
今回は毎日新聞社から後援をいただき、毎日新聞に2回、京都新聞、日刊スポーツ等に掲載紹介されるなど、マスコミも注目するセミナーとなりました。当日は、あいにく年度末、学期末、またイラク戦争によって紙上による広報も間際まで延期されたこともあって参加者数は定員に達せず、残念なものになりました。しかし、セミナーの内容に関しては、日本を代表するパネラーからの問題提起は鋭く、青少年のスポーツ障害を多角的にとらえ問題点を浮き彫りにするものとなりました。第1部の問題提起の後、第2部では参加者を交えた活発な意見交換がなされ、有意義なセミナーとなりました。
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教育者、指導者の立場から熱血先生―山口 良治先生のお話がありました。先生は、スポーツ指導にあたって青少年を愛と魂で育てることが大切であり、これまで育てられた数々の偉大な選手の事例を紹介されました。先生の熱い思いの一つ一つの言葉に会場は心を打たれるものとなりました。先生は、魂のこもった心からの言葉かけが選手のけがを防ぎ、選手を人間的に大きく育てると強調されました。先生のお人柄が会場いっぱいに広がり、参加者の心に届きました。 |
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島田 永和ドクターは、プロジェクターを駆使してスポーツ障害の事例を視覚的に解りやすく説明。成長期のスポーツ外傷、障害の背景を詳しく説明され、受傷から復帰までの的確な判断と治療の大切さを強調。アイススケート・ショートトラック西谷岳文選手が試合中転倒して骨折、完治しない中での長野オリンピック出場、そして金メダル獲得という一般的には考えられない快挙に隠された選手とドクターの熱い信頼関係の一端を披露。指導者として、親として、スポーツ指導の共通点は、「愛」―かけがえのない存在であることのメッセージ―、「信頼」―ありのままを受け入れる姿勢―、「知識」―正しい知識による対処―であり、「育児は育自」であると締めくくられました。 |
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松元 隆司トレーナーは、トレーナーの役割を明確にすることの大切さを訴えられました。特にアメリカと日本のトレーナーを比較する中で、その地位と制度の相違を事例に示し、選手と監督・コーチ、トレーナーの連携と役割分担およびその責任体勢の明確化を主張されました。トレーナーの役割として日々選手と接し常に観察する中で選手の体調や疲労の蓄積、高不調が事前に察知できると指摘し、選手を注意深く観ることがトレーナーに強く求められていると述べました。イチロー選手を育てた経験をもつ松元トレーナーは、長い経験の中で、一流選手はそのトレーニングにおいて、毎日同じ練習を繰り返しており、それが選手のパフォーマンスを持続させ、けがや障害を防いでいると指摘。トレーナーとしてそれを見守れば必然的に選手のコンディションが判ると話されました。 |
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宮島 繁成弁護士は、スポーツの場における事故、紛争、争議が今後ますます増えるであろうとし、その場合、過去の事例がそれほど参考にならないであろうと指摘しました。先生はその場合にも人と人の繋がりが重要な判断材料になると主張。指導の場におけるコミュニケーションの重要性を強調されました。また、現在起こっているスポーツ裁判事例を挙げ、指導者の心構えを訴えられました。特に、法的紛争を避けるために、年齢、指導方法、プレーヤーの技能と体力、早期発見、休養とリハビリの指示、そのスポーツの危険性の認知、耐価性といった事柄に注意を払う必要性を提案されました。 |
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パネラーからの問題提起のあと、会場からは多方面にわたり質問が出されました。教育者としての質問、トレーナーからの専門的な質問、そしてスポーツ指導者としての心構えに関する質問が出され、セミナーの意義を深める内容となり成功のうちに終了しました。 今回のセミナーは、教育者、スポーツドクター、トレーナー、弁護士というそれぞれのスポーツにかかわる専門家からの問題提起を通して、我が国のスポーツ障害の現状と問題点、課題を浮き彫りにする内容の濃いものとなり、参加者の満足度は高いものとなりました。 |
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